【撤退しない理由】楽天モバイルが潰れる?今後どうなる?

  • 楽天モバイルは今後どうなる?潰れる?
  • 撤退したら楽天モバイルは使えなくなる?
  • 将来性がないから乗り換えた方がいい?

楽天モバイルの暗いニュースが続いて「楽天モバイルやめようかな」と不安になっていませんか?

結論から言うと、楽天は携帯事業を撤退しません。「自分の財産を出してでも事業をやめない」と三木谷社長御本人がいうのですから。

今回は、

  • 撤退しない理由
  • 撤退しなくても楽天は潰れないのか
  • 今後どうなっていくのか

こんなところをユーザーである私がまとめていきます。

2023年8月10日にちょうど決算発表もあり、社長が発言ししたこともまとめていますので参考になればと思います。

【潰れる可能性は低い!】楽天モバイルが携帯事業を撤退しない理由 3つ

まず、楽天モバイルが潰れる可能性は低いです。赤字続きで経営が危ないと言われている中、なぜ潰れないのか、なぜここまで撤退せずに続けるのか。大きく理由は3つあります。

くわしく解説します。

他サービスは好調でアセットがある

まず、楽天が撤退しない理由であり、潰れない理由の一つでもありますが、楽天は楽天モバイル以外にもいろんなサービスがあり、売上で見ると楽天モバイル以外のサービスは好調。

これらを上場すれば、かなりのお金が確保できるからです。楽天のサービスは表で見ると以下。

特に、フィンテックセグメントと言われる

  • 楽天証券
  • 楽天銀行
  • 楽天カード

の売上が伸びていて、前年度より13.3%増えて1,081億円だそうです。楽天銀行と楽天証券の上場の話は出ていて、楽天銀行を上場したら数千億の市場価値があると言われています。

他にも楽天市場や楽天トラベルと、売ろうと思えば売れるものはいくらでもあり、楽天モバイルの赤字を補えるくらいの体力(資産)があるため、倒産!ということはまずないでしょう。これが撤退しない理由のひとつです。

黒字化が見えている

撤退しない理由の2つ目、黒字化が見えているということですが楽天モバイルはこれから第3フェーズに入っていくそうです。

フェーズ3は黒字化の段階で、2023年末からその段階に入っていくそうです。

今までは「(基地局整備のために)多少強引に進めてきた」と決算で三木谷社長が話していましたが、実際にモバイル事業の収益が大幅に改善しており、赤字も前年度より減っています。

契約数についても、

  • 2023年6月末時点で481万→7月末時点で491万

と再び500万契約まで拡大しており、解約率も1.40%と携帯大手3社に近い水準になっています。

契約数が増え、一番の赤字の原因であった基地局整備への投資も落ち着いてきたことを考えると、黒字化に転向するのは自然な流れですね。

明らかなニーズと勝算がある

撤退しない理由の最後ですが、楽天モバイルには明らかなニーズと勝算があります。

まず、ニーズについて。

楽天モバイルが掲げているのが「携帯市場の民営化」。

かんたんにいうと、携帯料金を国民のためにもっと安くしよう!ということです。国民はうれしいですよね。

まさにここがニーズで、実際に楽天モバイルが参入したことによって、競合他社もahamoやpovoのような低価格プランを出してきました。

そして、勝算について。

勝算は2つあって、

  1. 4社制の国がある
  2. 楽天シンフォニー(仮想化ネットワーク)

1つ目の勝算として、キャリア4社制で行う国があるから。日本は「ドコモ・au・ソフトバンク」の3社制ですが、イタリアやフランスは4社制。

フランスでもFreeといわれる楽天モバイルのような存在がいて、桁違いのサービスを提供しているがゆえに他社も対抗策で格安プランを出しているとのこと。

これを聞くと、楽天モバイルもやれそうですよね。

ちなみに・・・

毎月11ユーロ(約1400円)で、80GB・電話・SMSが無制限で、契約期間の縛りが無い

参考:フランスの大手携帯キャリアとローコストブランドを分かり易く説明するよ

2つ目の勝算として、楽天が手掛ける事業のひとつ「楽天シンフォニー」の存在。仮想化ネットワークといわれる技術を構築する事業ですが、楽天モバイルが一番先をいき取り入れているものらしいです。

そもそも、

ネットワーク仮想化とは、かつてハードウェアに依存していたネットワークを、ソフトウェアベースのネットワークに変換することです。

引用:ネットワーク仮想化とは

ここでは詳しくは触れませんが、かんたんにいえばこの完全仮想化の技術をつかうと、

  • いろんなコストが抑えられ
  • 結果的に競合と差別化でき
  • 携帯料金も引き下げられる

という話です。

すでに楽天モバイルは仮想化ネットワークで運営しており、さらに完全仮想化の技術を世界にも売り込んでいく段階にもいるため、赤字でもやれる自信になっていると思われます。

完全仮想化について詳しく知りたい方はこちらの記事を読むとわかります。

CNET Japan

2023年8月7日、楽天モバイルは新執行体制を発表。そのなかで、代表取締役 共同CEOを務めていたタレック・アミン氏が退…

【危ない?】今後、もし撤退したらどうなるのか予想してみた

上述したように、楽天モバイル以外のサービスは好調なので、潰れる可能性は低いかなと。ただ、もし撤退なんてことがあったら以下のような動きになっていくでしょう。

買収される

一つが楽天モバイルが買収されるということ。Amazonが楽天を買収という噂もありますが、そうするとAmazonモバイルとかになるかもしれないですね。

世界のAmazonに買収されると、さらに安価で特典もあるものになりそうですが、ここは日本企業である楽天にがんばってほしいところですね!

他社へ移行を促される

買収されずに撤退になると、ユーザーは他社への乗り換えを促されると思います。楽天モバイル自体が使えなくなるので。

実際にサービス終了に伴い、他社への移行を促した会社がありました。

出典:ぷららモバイルLTE

楽天としてもユーザーとしても最悪の結末です。

競合他社の料金が元に戻る

楽天モバイルがなくなったら、ドコモやauの料金はだんだんと元に戻っていくと思います。

上述したように、楽天モバイルが参入してahamoやpovoのような格安プランが誕生したので、楽天モバイルの存在がなくなれば、以前のように3キャリアで手を組んで、

  • 理由をつけてサービス終了
  • 高価なプランが再び

というシナリオもあり得ます。市場競争がない=企業に有利なサービスや価格になる、ということですから。

もし、市場に競争がなかったら、どのように消費者へのメリットがなくなるのかを説明したぺージです。…

楽天モバイルのやめどき/乗り換えどき【見極めポイント2つ】

楽天モバイルが今後伸びていくとはいえど、今のような状況が続いていくなら、あまりいい携帯キャリアとはいえません。

「2023年は勝負の年」と三木谷社長は述べていますが、ユーザーや乗り換えを考えている人が押さえておくべき見極めポイント2つ紹介します。

プラチナバンドの獲得とその後の通信品質

なんといっても、楽天モバイルに必須になってくるのがプラチナバンド。

プラチナバンド・・・

広いエリアに届き、つながりやすい700〜900MHz帯の電波のこと

電波は総務省が管理していて、楽天モバイルはまだ総務省からプラチナバンドを割り当ててもらっていません。

まず、プラチナバンドの獲得がしっかりできるかというところです。

プラチナバンド獲得については、2023年秋に割り当てがほぼ確定していて、早ければ12月には電波発射となっています。

次に、通信品質。

プラチナバンド獲得後、ちゃんとつながりやくなっていくのかというところです。

楽天モバイルは基地局整備に仮想化ネットワーク技術を採用しているため電波の整備が他社より早いとは思いますが、まずは主要都市からの整備となる可能性がおおきいです。

プラチナバンド獲得と通信品質の向上の動向はしっかり見ておきましょう。

楽天経済圏の改悪がエスカレートしていくか

2つ目の見極めポイントとして、楽天経済圏の改悪がエスカレートしていかないかというところ。

楽天モバイルのしわ寄せからか楽天経済圏の改悪が止まりません。

楽天経済圏の改悪 まとめ

  • 2020年4月.楽天モバイル改悪
  • 2020年12月.楽天カード超かんたん保険改悪
  • 2021年2~4月.楽天TV終了
  • 2021年4月.楽天ゴールドカード改悪
  • 2021年6月.楽天でんき終了
  • 2021年8月.Rakuten Pasha改悪
  • 2021年11月.楽天ビューティ改悪
  • 2022年3月.楽天の保険+楽天カード改悪
  • 2022年4月.楽天証券改悪
  • 2022年4月.楽天銀行+楽天カード改悪
  • 2023年2月.楽天ブックス・楽天kobo改悪
  • 2023年8月.楽天カードの付与ポイントが改悪

これらが続くようなら他の経済圏の検討をしたほうがよいでしょう。対抗馬はPayPayと言われていますが、とはいえフルで使えばまだ楽天経済圏の方がお得。

楽天経済圏の改良改悪がどうなるか要チェックです。

【もうダメかも?】そんなときおすすめの乗り換え先 2つ

楽天モバイルを使う人は、大容量を安くまた通話料を抑えたい人が多いと思います。そんなときにおすすめなのが2つ。

日本通信SIM←とくにオススメ

日本通信SIMはとくにオススメですね。理由はプラン内容で一目瞭然です。楽天モバイルと同じ20GBプランをみてみましょう。

出典:日本通信SIM 公式

楽天モバイルと比較した表です。

楽天モバイル日本通信SIM
料金
  • 〜3GB:1,078円
  • 〜20GB:2,178円
  • 無制限:3,278円
20GBプラン:2,178円
通話楽天リンク使用で無料ひと月70分まで無料

似てませんか?というより、ほぼ一緒ですよね。

日本通信SIMの方の通話は、アプリなしにひと月70分まで無料となっています。通信もドコモの回線を使っている格安SIMなので圏外になることはまずないです。

ただ、格安SIMのため通信速度は楽天モバイルよりは劣りますが、プラン内容的には似ているため結構オススメです。僕の妻も使っていますが、品質に問題ありません!

IIJmio

次にオススメなのがIIJmio。老舗と言われるくらい歴史のある格安SIMで、料金も楽天モバイルよりやや安いです。

楽天モバイルと比較した表がこちら。

楽天モバイルIIJmio
料金
  • 〜3GB:1,078円
  • 〜20GB:2,178円
  • 無制限:3,278円
20GBプラン:2,000円
通話楽天リンク使用で無料11円/30秒

いかかでしょう。20GBでみると楽天モバイルより安いですよね。通話はオプションを付けなければ、料金は30秒ごとにかかりますが、大手と比べると半額の値段です。

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まとめ:楽天モバイルはなくてはならない存在。過去、不可能を可能にしてきた楽天。

まとめです。楽天モバイルが潰れるかどうかというところを主に記事にしてきましたが、潰れる可能性はかなり低く、むしろ決算発表を振り返ると希望があるようにも思えます。

過去、楽天は不可能と言われてきたことを可能にしてきている企業です。

楽天市場で言えば、当時「ネットでモノを買う人なんていない」と言われている中ではじめましたが、今や楽天市場は知らない人がいないくらいに成長しています。

楽天銀行や楽天カードも同じ。楽天モバイルもそうさせていくのではないかなと個人的には思っています。

楽天モバイルは携帯料金の引き下げさせた存在でもあるので、引き続き国民のために頑張ってほしいところです。

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